LANクロスケーブルの作り方について。LANとはLocal Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略。LANケーブルに限らず、通信ケーブルは総て長さに比例して通信速度の損失が発生。
LANとはLocal Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略である。一つの施設の中でのコンピューター通信に使われていて、今や一般家庭やオフィス、工場等に使われている。かつては幾つもの通信理論が存在したが、現在はイーサネット方式、インターネット方式、イントラネット方式が主に採用されている。LANはネットワークの回路形態に因ってレイヤーを7段階に分類している。通信速度は現在5種類使用されているが、一般ユーザーにダウンサイジングされているのは、3種類である。通信速度の規格は、実は26種類もあって用途に応じて使い分けがされている。一般にパソコンに搭載されているLANの通信規格は、10BASE-T、100BASE-T、1000BASE-Tのイーサネットを採用している。現在光ファイバーケーブルの通信速度が、100Mbps以下での提供なので、100BASE-Tで充分なのだ。LANコネクタが普通に使われ始めたのは、ADSLが急速に普及した時期からだった。ADSLとは電話回線を使った高速通信方式だが、それを使うにはスプリッタとADSLモデムが必要だった。このADSLモデムにLANコネクタが装備されていた事で急速に普及した。それまでLANコネクタ差し込み口を搭載していたパソコンはAppleMacintoshだけで、他のパソコンではLANボードの追加が必要だったのである。LANコネクタはいわば電話器用コネクタを単純に大型化しただけの物で、構造的には単純である。電話器用コネクタは2極〜4極。LANコネクタは8極である。今やLANコネクタ差し込み口は、ゲーム機やAVアンプ、地上波デジタルテレビにも搭載され、更にそれは広がりを見せつつある。
10BASE2と10BASE5には50Ωの同軸ケーブルを使う。10BASE-F、100BASE-FX、1000BASE-SX/LX等には光ケーブルを使う。最も多く使用されているのが、ツイステッドペアケーブルである。これにはUTPとSTPの2種類があり、カテゴリー1からカテゴリー7まである。カテゴリーの数字が大きくなる程高速通信向きのケーブルとなる。ツイステッドとは二本の電線を対に寄り合わせた構造の事を言う。寄り合わせる事で外部からのノイズの影響を受けにくくしているのだ。UTPはシールド保護されていないカテゴリー3からカテゴリー6までのケーブルだ。対応速度は10BASE-T、100BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T、1000BASE-TX、10GBASE-Tである。STPはシールド保護されているカテゴリー6からカテゴリー7までのケーブルだ。対応速度は10GBASE-T以上である。無論対応速度の高いケーブルを、速度の遅い環境で使っても支障はない。これ等のケーブルには、コネクタに対して直線的に造ったストレートケーブルと、二本ずつを交差させて造ったクロスケーブルがある。通常使われているのはストレートケーブルで、パソコンとルーター或いはハブ、ルーターとハブとの間に使われる。方やクロスケーブルはパソコンパソコン間や、旧型ハブを複数使う場合に使われる。
LANケーブルに限らず、通信ケーブルは総て長さに比例して通信速度の損失が発生する。その損失はADSLが特に顕著に現れ、全盛期には電話回線接続口からスプリッタ、スプリッタからADSLモデムへのケーブルの長さに極端に敏感になっていた時期があった。ADSLは確かに中継局からパソコンに来るまでの速度損失は著しかったが、電話回線接続口からパソコン間のケーブルの長さに因る速度損失の変化は体感するには難しいレベルであるだろう。しかし無駄な長さのケーブルの取り回しは時には邪魔になる。家を建てている段階で、余計な長さのケーブルがあると、制限された空間内での限界が更に近くなってしまう。そこで必要になって来るのが、現場でのケーブル造りだ。店で売られているのは50センチから20メートル近辺だ。これでも長過ぎたり足りなかったりしてしまう。LANケーブルのコネクタはRJ-45と言う型式名だ。8箇所の接点ポートがありプラスティック製である。RJ-45の接点ポートを上に、脱落予防クランプを下にして見た時、左から一番ポートである。造るには専用の圧着工具が必要だ。既存のケーブルを適切な長さで切断する。一番外側の皮膜を内部線を傷付けない様に切り取る。この時内部線の露出長さは2センチだ。ツイストしている内部線をほどく。内部線を用途に合わせて並べる。内部線には色が着いていてこれで判断する事が出来る。この着色はどんなケーブルを買っても統一されているので安心だ。クロスケーブルは一番から、白橙1、橙2、白緑3、青4、白青5、緑6、白茶7、茶8を片方に圧着。白緑1、緑2、白橙3、青4、白青5、橙6、白茶7、茶8を片方に圧着する必要がある。内部ケーブルをRJ-45に入れる時には充分注意して頂きたい。入れる際に順番が狂ってしまう事があるのだ。RJ-45とケーブルを共に動かない様に固定しながら圧着工具の圧着口に入れる。そして圧着工具のグリップを強く押し付ける。この時ケーブルを保持ながら行った方が良い。圧着作業は念入りに行う必要がある。弱いと抜けてしまうかも知れないのだ。出来たら目視でRJ-45の先から内部線が見えるか確認する。最後にケーブルテスターで検査してOKなら完成だ。